ホリエモンの「なぜ君たちは一流のサッカー人からビジネスを学ばないの?」を読んでみた。
ビジネスの世界でもサッカーの世界でも「一流」を目指す人、
それを実現した人のプロセスや思考は業種を超えた共通点がありそうだ。
サッカーでの成功体験はビジネスにおいても参考になることはあるだろう。
そんな考えでこの著書を発行したようです。
堀江貴文さんとの対話形式で登場するサッカー選手は、次の5名。
・川島永嗣
・遠藤保仁
・宮本恒靖
・森保一
19歳という若さでドイツの名門バイエルンミュンヘンに移籍した宇佐美。
GKという特殊ポジションで海外で活躍を続ける川島永嗣。
数々の大舞台を経験した大ベテランの遠藤保仁。
現役、引退後に国際基準のサッカー活動を続ける宮本恒靖。
若手育成を含めた指導者としての実績を上げ続ける森保一。
彼らが日頃何を意識してトレーニングや試合に臨んでいるのか、
また、壁にぶつかった時にどんな工夫をして乗り越えてきたか。
さらなる高みを目指して、現在、どんな努力をしているのか。
堀江さんの見解を交えながら紹介しています。
国際基準でサッカーを語っている内容が多く、
それはそれで面白いのですが、
宇佐美さんとのインタビューにもあった、
「バランスの良い生活では突出した才能は生まれない」などの
なるほどぉと感心できる内容も多い本でした。
サッカー選手の育成はもとより、日本の教育界でスタンダードとされてきたことに
私自身疑問を感じることも多々あり、その思いは社会に出てから強くなるばかりでした。
これまでのスタンダードが合っているか間違っているかではなく、
国際化が進む昨今の日本社会では人材評価や生き方において、
より自由度が増すというか様々な選択肢や基準があって然るべきだと思います。
実際、サッカー学校にいた時に育成年代のフィジカル強化において、
栄養士の基準で考えるメニューでは世界基準の体作りはできないという結論にも至りましたし。
どこに標準を合わせるか、目標を自分自身でしっかり設定し、
そこに向けて何が必要かを自分自身で取捨選択することの重要性。
これまでのいわゆる常識に甘えることなく自分自身の頭で考える必要性を再認識させてくれる本でした。