青山学院大学の原監督「逆転のメソッド」を読んでみた。
「新、山の神誕生~~~~~!!」
という日テレアナウンサーの絶叫から2年が経ちましたか。
今年の箱根も青学が圧倒的な力で優勝を果たしました。
箱根優勝校はメディアに引っ張りだこになるのは、例年通りですが、
青学の躍進が始まってからというもの、メディアの取り上げ方というか、
エース級のランナーだけでなく監督も前に出てくるし、
部全体にスポットが当たるようになった気がします。
「ワクワク大作戦」
「はっぴー大作戦」
「サンキュー大作戦」
こんなキャッチーな作戦名をつけるなど、
原監督の巧みなメディア戦略も奏功しているのでしょうけど、
まずもって、ランナーたちの表情がいつ見ても明るくていいですよね。
原監督が凄いのは重々分かっているのですが、
俺が俺が感にひいてしまって、あまり深く彼のメソッドを知ろうとしませんでした。
が、その無駄な抵抗もやめて、思考の一端を覗いてようと思い、
著書を購入してみました。
初優勝の直後に発行された、「逆転のメソッド」(祥伝社)。
原監督自身がビジネスマン時代に挫折を味わいながら、
伝説の営業マンと呼ばれるほどの実績をあげたことや、
廃部危機に陥った青学陸上部が箱根優勝するほどに成長したことを
「逆転」と捉え、そのプロセスを紹介しています。
なんでしょう。
メソッド云々はこの手の書籍を読んでいる方には新しい発見はありませんが、
原監督のメディアから伝わってくるポジティブさが、
この著書からもビンビンと発せられます。
心に残った言葉がひとつ。
「人間の能力の差はほとんどない。あるとすれば熱意の差だ。」
監督就任当初のミーティングで伝えた言葉のようですが、
これは本当にその通りだと思います。
熱意があるから努力もするし、努力するから結果がついてくる。
そのことを考えるとまさに結果の差は能力ではなく熱意の差によるものだと。
さすが、名監督はいいこと言いますね。
単に箱根駅伝優勝監督のメソッド共有本ではなく、
自己啓発本のような印象も持ちました。
元気やパワーが足りない人はぜひ読んでみてください。