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NIIGATA ADMANS BLOG

広告代理店で働きながら、新潟生活をつづります。アルビレックスに関わる仕事が中心です。

「スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街」を読んでみた。

各業界、各部署でベンチマークされている人物がいますよね。

経営者であれば、松下電器ソニートヨタやホンダといった
戦後復興から日本が世界に誇るリーディングカンパニーの創業者。
ここ最近ではSoftBankUNIQLODeNAといった新興企業の創業者。
営業職であればリクルートで伝説となった営業マン。
クリエイティブであれば電通博報堂のクリエイターなどなど。
挙げたらキリがないほど、各分野で時代の寵児が登場します。

近年、急速に日本国内での注目が高まっているスポーツ業界はどうでしょうか?
競技者や指導者はともかく、ビジネス面での時代の寵児はまだまだ少ないように思えます。
そんな中、競技ジャンルは問わず、日本スポーツ界をビジネス面で引っ張る人物がいます。
川崎フロンターレの天野春果さんです。
アメリカ留学中にアトランタオリンピックのボランティアを経験し、
帰国後は川崎フロンターレのプロモーションを担当しています。
彼が企画するイベントはたちまちYahoo!ニュースのトップに上がり、
「またフロンターレが面白そうなことやってる!」と話題になります。



そんな天野さんの2作品目の書籍、
「スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街」(小学館)を読んでみました。

1作品目、「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」には、
川崎市にスポーツチームを根付かせるための奮闘記が書かれています。
市民に愛されるチームになるために、公共組織として認められるために
一見、サッカーとはまったく関係ないことに取り組み、実績を上げられました。

今回の「スタジアムの〜」には2016年に企画実施された2大イベント、
・宇宙強大2DAYS
・高田スマイルフェス2016
この舞台裏について書かれています。

ともに些細なきっかけで計画が始まり、
企画実現後の壮大なビジョンを多くの方と共有しながら、
行く先々で現れる障害を乗り越えていく物語となっています。
いちサッカークラブの範疇を超えた企画が生まれ、実現できた。
その背景を知るにはとてもいい本です。

私もスポーツビジネスの端っこで日々奮闘していますが、
天野さんのようなビジョンを持って仕事に臨むことって素晴らしいと感じています。
チーム側はホームタウンを代表する団体だと思っていても、
街の人たち(そのスポーツに興味ない人)からすればいち営利団体の一つです。
新潟でも活動するアルビレックスの各チームも、
それぞれの競技に興味のない人からすれば別に日常にあってもなくてもよい存在です。
競技に興味のない人の方が圧倒的に多い中で、その都市を代表する団体なんです!
と自称したところで相手にしてもらえないのは当然の話。
いかに人々の日常に入り込み、必要とされる存在になるか、
理解される存在になるか、が大事なわけです。

天野さんが川崎で実現されているのはそういうとこなんだと思います。
現在は、東京オリンピックの実行委員会へ出向し、
川崎、サッカーといった枠を飛び出し活躍の舞台を広げられました。
もはや日本スポーツ界を代表するイベントプランナーと言えますね。

スポーツビジネスに関われる人は一読の必要あり。
そんな本でした。